初心者は難しいことを考えず模写をしよう!
よく
模写は絵の上達に効果がない!
などという記事を見かけますが、
初心者は絵の上達のために模写をしない方が
いいのでしょうか。
いいえ、模写をしましょう!
初心者が絵を上達させるためには、
最初は技術や知識を身につけるよりも
とにかく模写をいっぱいすること!
なぜなら、初心者のうちは
「絵を描く」という行為自体に慣れる必要
があるから。
分かりやすいように、
野球を例に説明してみます。
初心者はカーブの打ち方を知識として知っていたり、
相手の配球を読めるスキルがあったとしても、
バットを正確に振ることができなければ、
そもそもボールに当てることができない
ので、上述の知識やスキルは、
全く意味をなさない事は想像出来ますよね。
そのため、初心者のうちはまず!
バットを正確に振る練習が必要なのです。
どのようなバランスでバットを振れば、
正確な軌道でスイングができるか、
速いボールを当てるには
どれくらいのスピードで振れば良いのか、
一流の選手を見て、
真似してみて研究するのが有効でしょう。
絵の練習も同じように、
最初は「素振り」から練習することが絵の上達への第一歩
です。
細かい理屈は後回しにし、
まずは基礎練習から始めるべし。
絵でも野球でもその他スポーツでも、
同じことが言えます。
また、初心者でいきなり
自分のオリジナルの絵を描ける人も
よほどの才能がない限り難しいでしょう。
情報の引出しも経験もないまま
オリジナルの作品は作れないから
です。
まずは、
自分のお気に入りの絵を模写し、
絵を描くことに慣れること
が初期の段階では必要なことだと断言します!
おすすめの模写の仕方
自分でも描けそうなお気に入りの絵を描く
初心者の頃はあまり難しいことを考えずに、
お気に入りの絵を模写すればいい
と思います。
いきなり初心者が難しいことを考えると、
絵を描くという行為自体が嫌になりかねない
からです。
ただ、最初から
難易度の高そうな絵を模写することは
おすすめしません。
いくら模写とはいえ、高確率で上手く描けません。
特に、細かい描写のある絵だと
途中で描くのが嫌になりかねない
です。
それを防止するために、
模写するのは自分にも描けそうでかつ、
お気に入りの絵を描くようにしましょう。
難易度の高い絵を模写するのは、
簡単な絵を自分で納得するくらいに描けるようになってから。
できれば同じ大きさの絵を模写する できなければ比率を合わせる
なぜ模写が絵の上達に有効かというと、
絵を描くことに慣れるという目的もありますが、
上手い人と比較できるという点
にあります。
なので、あとで比較しやすいように、
できれば模写する絵と同じ大きさで描くことを
おすすめします。
しかし、
いつもお気に入りの絵がちょうどいいサイズとも
限りません。
その場合は比率を合わせましょう。
例えば、
模写する絵が縦5㎝、横10㎝の場合、
そのままでは小さいので描きづらいです。
なので自分が模写して描く絵は、
倍の縦10㎝、横20㎝のように
比率を保ったまま大きく描きましょう。
比率の計算が苦手という方は、ここのサイトで計算できます。
色は塗らない
線画が描き終わったとしても、
色を塗るのはまだやめましょう。
使う画材やツールによって違いが出てきたり、
色の種類が増えると陰影表現が難しい
のでおすすめしません。
初心者の頃はまず線画のみで練習するのがおすすめです。
ただ、どうしても塗りたい!
という方は
単色で塗りましょう。
鉛筆だけで濃淡をつけ塗っていくイメージです。
なぜ単色かというと、
濃淡や影などの陰影は
単色の方が捉えやすいからです。
描いた絵を比較しよう
模写が終わったら、
絵を比較
しましょう。
まずは、
お手本の絵と自分の絵をそれぞれ8分割します。
そして、
上手く描けなかった部位を見て比較しましょう。
8分割にしているので、
どこがズレているか一発でわかります。
最初に比率を合わせたのはこのため。
この作業を繰り返していくうちに、
だんだんと自分の悪い癖がわかるように!
そして、繰り返し比較して描いていくうちに、
絵を描くという行為にも慣れ、
自分の思い通りの線が描けるようになります。
正確に線が描けるという技術は、
後で色を塗ったりする時にも、
はみ出さずに色を塗ることができる
ということにもつながってくる
絵の上達に必須の基本技術なので、
初心者のうちにマスターしておきましょう。
模写では上手くならないという意見もあるが、実際どうなの?
色々なサイトを見ていると
模写では絵が上手くならないという意見や、
効率の悪い練習だ
という意見もあります。
それぞれの方が試行錯誤した結果だと思いますし、
人によって練習法の合う合わないもあるので
その意見自体は否定しません。
しかし、
初心者の方は
とりあえず模写をしても損はないのでは?
というのが私の考えです。
なぜなら、初心者の方なら
仮に模写の練習法が合わなかったとしても、
絵を沢山描いているので
確実に絵の上達につながるから。
絵の技法とか理論とかももちろん大事ですが、
前提条件として、
絵を描かないことには絵の上達はありません。
それに、
上手い人から真似るというのはどの分野にしても王道の方法
です。
その人の模写をする、技法を学ぶ、というのが
絵の上達の近道だと思います。
まずは、
この人の画風が好き!
という
一人お手本となる人を決め、
徹底的にその人を真似てみること。
自分で試行錯誤するのは
初心者を脱してからでも遅くはありません。
以上が私の模写に対する見解でした。