初心者は難しいことを考えず模写をしよう!
よく
模写は絵の上達に効果がない!
などという記事を見かけますが、
初心者は絵の上達のために模写をしない方が
いいのでしょうか。
いいえ、模写をしましょう!
初心者が絵を上達させるためには、
最初は技術や知識を身につけるよりも
とにかく模写をいっぱいすること!
なぜなら、初心者のうちは
「絵を描く」という行為自体に慣れる必要
があるから。
分かりやすいように、
野球を例に説明してみます。
初心者はカーブの打ち方を知識として知っていたり、
相手の配球を読めるスキルがあったとしても、
バットを正確に振ることができなければ、
そもそもボールに当てることができない
ので、上述の知識やスキルは、
全く意味をなさない事は想像出来ますよね。
そのため、初心者のうちはまず!
バットを正確に振る練習が必要なのです。
どのようなバランスでバットを振れば、
正確な軌道でスイングができるか、
速いボールを当てるには
どれくらいのスピードで振れば良いのか、
一流の選手を見て、
真似してみて研究するのが有効でしょう。
![](https://illust-freak.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
どんなに知識をつけてもバットを正確に振らなければボールに当たらない
絵の練習も同じように、
最初は「素振り」から練習することが絵の上達への第一歩
です。
細かい理屈は後回しにし、
まずは基礎練習から始めるべし。
絵でも野球でもその他スポーツでも、
同じことが言えます。
また、初心者でいきなり
自分のオリジナルの絵を描ける人も
よほどの才能がない限り難しいでしょう。
情報の引出しも経験もないまま
オリジナルの作品は作れないから
です。
まずは、
自分のお気に入りの絵を模写し、
絵を描くことに慣れること
が初期の段階では必要なことだと断言します!
![](https://illust-freak.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
模写して絵を描くことに慣れることが上達への第一歩
おすすめの模写の仕方
自分でも描けそうなお気に入りの絵を描く
初心者の頃はあまり難しいことを考えずに、
お気に入りの絵を模写すればいい
と思います。
いきなり初心者が難しいことを考えると、
絵を描くという行為自体が嫌になりかねない
からです。
ただ、最初から
難易度の高そうな絵を模写することは
おすすめしません。
いくら模写とはいえ、高確率で上手く描けません。
特に、細かい描写のある絵だと
途中で描くのが嫌になりかねない
です。
それを防止するために、
模写するのは自分にも描けそうでかつ、
お気に入りの絵を描くようにしましょう。
難易度の高い絵を模写するのは、
簡単な絵を自分で納得するくらいに描けるようになってから。
![](https://illust-freak.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
まずは簡単な絵から練習しましょう。
できれば同じ大きさの絵を模写する できなければ比率を合わせる
なぜ模写が絵の上達に有効かというと、
絵を描くことに慣れるという目的もありますが、
上手い人と比較できるという点
にあります。
なので、あとで比較しやすいように、
できれば模写する絵と同じ大きさで描くことを
おすすめします。
しかし、
いつもお気に入りの絵がちょうどいいサイズとも
限りません。
その場合は比率を合わせましょう。
例えば、
模写する絵が縦5㎝、横10㎝の場合、
そのままでは小さいので描きづらいです。
なので自分が模写して描く絵は、
倍の縦10㎝、横20㎝のように
比率を保ったまま大きく描きましょう。
比率の計算が苦手という方は、ここのサイトで計算できます。
![](https://illust-freak.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
色は塗らない
線画が描き終わったとしても、
色を塗るのはまだやめましょう。
使う画材やツールによって違いが出てきたり、
色の種類が増えると陰影表現が難しい
のでおすすめしません。
初心者の頃はまず線画のみで練習するのがおすすめです。
ただ、どうしても塗りたい!
という方は
単色で塗りましょう。
鉛筆だけで濃淡をつけ塗っていくイメージです。
なぜ単色かというと、
濃淡や影などの陰影は
単色の方が捉えやすいからです。
![](https://illust-freak.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
明暗は色がない方がわかりやすい
描いた絵を比較しよう
模写が終わったら、
絵を比較
しましょう。
まずは、
お手本の絵と自分の絵をそれぞれ8分割します。
そして、
上手く描けなかった部位を見て比較しましょう。
8分割にしているので、
どこがズレているか一発でわかります。
最初に比率を合わせたのはこのため。
この作業を繰り返していくうちに、
だんだんと自分の悪い癖がわかるように!
![](https://illust-freak.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
どこが違うのか、間違い探しのように探しましょう。
そして、繰り返し比較して描いていくうちに、
絵を描くという行為にも慣れ、
自分の思い通りの線が描けるようになります。
正確に線が描けるという技術は、
後で色を塗ったりする時にも、
はみ出さずに色を塗ることができる
ということにもつながってくる
絵の上達に必須の基本技術なので、
初心者のうちにマスターしておきましょう。
模写では上手くならないという意見もあるが、実際どうなの?
![](https://illust-freak.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
模写では上手くならない!?
色々なサイトを見ていると
模写では絵が上手くならないという意見や、
効率の悪い練習だ
という意見もあります。
それぞれの方が試行錯誤した結果だと思いますし、
人によって練習法の合う合わないもあるので
その意見自体は否定しません。
しかし、
初心者の方は
とりあえず模写をしても損はないのでは?
というのが私の考えです。
なぜなら、初心者の方なら
仮に模写の練習法が合わなかったとしても、
絵を沢山描いているので
確実に絵の上達につながるから。
絵の技法とか理論とかももちろん大事ですが、
前提条件として、
絵を描かないことには絵の上達はありません。
それに、
上手い人から真似るというのはどの分野にしても王道の方法
です。
![](https://illust-freak.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
真似することで上手い人の技術を盗むことができます。
その人の模写をする、技法を学ぶ、というのが
絵の上達の近道だと思います。
まずは、
この人の画風が好き!
という
一人お手本となる人を決め、
徹底的にその人を真似てみること。
自分で試行錯誤するのは
初心者を脱してからでも遅くはありません。
以上が私の模写に対する見解でした。