油絵は時代遅れ? デジタル最盛期の今、なぜ油絵は廃れないのか

【完全初心者のためのお絵描き講座】

みなさん、油絵って知っていますか?

そう、

絵の具を油で溶いてキャンバスに描く技法

です。油彩とも呼びます。

 

美術の時間で習う有名な絵のほとんどが油絵で描かれていると言っても良いくらい

歴史があり、
多くの偉大な画家たちが油絵で作品を描いております。

 

元々は写真がない時代の王様など権力者たちの肖像画を描いたり、
宗教を宣伝するための絵を描くために写実的に描くために用いられたものでした。

いわば、
今の写真(カメラ)やポスター(プリンター)の役割を油絵は担っていたのです。

 

しかし、現代はテクノロジーが発達し、
誰でもスマホ一つで写真が取れる時代となりました。

 

現代社会で肖像画を描いてもらう、なんて人は滅多にいないでしょうし、
ポスターもパソコンとプリンターがあれば自宅で簡単に作れてしまいます。

 

一見、油絵は廃れてしまったのではないかと思いますが、美術大学や絵画教室は人気です。

絵が好きな人たちが楽しみでやってるだけだろう、と思われるかもしれませんが、
ホテルなどで油彩画を見る機会は多いですし、
高値で取引されている絵のほとんどは油彩画です。

デジタル最盛期の今、なぜ油絵が廃れないのか私なりに考察してみたいと思います。

1、歴史が長く、伝統的であるから

まず油絵が廃れない理由にこれがあると思います。

油絵のは長く、油絵の技法が確立されたのは15世紀頃とされ、

実に約600年の歴史があります。

 

その長い歴史の間に、
人類の宝とも言える数え切れないほどの芸術作品が生まれていきました。

いわば、近代美術の礎を油絵が作ったとも言えるでしょう。

「歌舞伎」のように伝統的で文化的価値があるので、
後世に継承していかなければならない技術なのです。

しかし、油絵は人気なので図らずとも学びたい方が多く、
その技術は自然に受け継がれていってるように思えます。

2、絵の花形であるから

誰もが知っている名画や何億もするような高価な絵と聞かれて
イメージするのは油絵ではないでしょうか。

絵描きにとって油絵は花形

なのです。
(そうじゃないという方ももちろんいらっしゃると思います。あくまで主観です)

これは個人的な感想ですが、まず迫力が違います。

油絵は比較的大きな作品が多く、間近に見るとその迫力に圧倒されます。

絵に興味のない方でも本物の絵を生で見るのをおすすめします。
きっとその迫力に驚愕することでしょう。

3、劣化しにくく、後世まで作品が残せる

後世まで残すような作品を描きたいなら油絵で描け。

 

と指導されたことがあります。

それほど油絵は劣化に強く、いつまでも絵を比較的鮮やかな色合いで残せるのです。

その信頼性は歴史ある名画たちが証明しています。

つまり技術的にも現代でも優れているということです。

一方、デジタル媒体であればデータが消えるとおしまいです。
紙にプリントされたポスターなども
あっという間に劣化して見えなくなってしまうことでしょう。

骨董的な価値がつきやすいのも油絵の魅力です

単純に面白いから

単純に面白いから。

 

私はこれに尽きます。

油絵って面白いんです。

何が面白いかというと、絵の具で質感を出せるんです。

どういうことかというと、

絵の具を厚く塗ってボコボコさせたり、
砂と一緒に混ぜてザラザラさせたりすることができます。

さらに、絵の具を塗る専用のナイフで塗ることで
筆とは違う独特の質感を作り上げることができます。

こういう質感づくりはデジタルではできません。

 

また、同じ色でも絵の具の素材が違ければ特徴も違います。

例えば同じホワイトでもチタニウムホワイトは一番隠蔽力が強く、
間違った時の修正する時など重宝します。

シルバーホワイトは隠蔽力こそチタニウムホワイトに劣りますが、
それを逆に生かし、下地の色を少し見せたい時などに使います。
また乾くスピードが早いのも特徴です。

さらに、熟練のプロは用途によって溶き油も使い分けたりもします。

 

という具合に油絵ならではの面白さがあります。
その分かなり深い世界で勉強は大変ですが…。

 

本日は私が思う油絵が廃れない理由を書いてみました。
何かの参考になれば嬉しいです。

 

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