前回は色々な遠近法について書いてみました。
しかし、有名であるのにもかかわらず、
一つ紹介していない遠近法がありました。
それは
透視図法
です。
パースとも呼ばれています。
なぜ、この間紹介しなかったかというと、
透視図法は奥が深く、別記事にした方が良いなと思った
ので、今回別記事にしました!
脱初心者に向けて頑張りたい人は
今日この記事を読んでワンランク上を
目指しましょう!
今回は、そんな難易度の高い透視図法について
初心者の方にもなるべくにわかりやすいように解説いたします!
透視図法とは
まずは、透視図法とはなんだ?
というところから説明したいと思います。
透視図法とは、
平行線がアイレベル(自分の視線の高さ)に
1点に向かっていくことで遠近感を感じさせる遠近法
です。
なぜ透視図法と呼ばれるのかは、下の方の説明がわかりやすいです。
Pxiv
下の橋の写真は例です。
アイレベル(自分の視線の高さ=地平線)に向かって
橋の幅が狭くなり、それに比例するように周りのものも小さくなっています。
前回紹介した大小遠近法の親戚みたいな物といえばイメージしやすいでしょうか。
ただし、注意点があります。
人間の目は複眼なのに対し、透視図法は単眼(カメラなど)で考えられているものなので、
実際の人間が目で見ているのと若干の誤差があります。
透視図法を用いて描くと遠近感がキツすぎて感じることもあるでしょう。
透視図法を用いた絵と実際に目で見ているものの誤差については、下記のリンクを参考にしてください。
同様にカメラで撮った写真も多少歪んでいるので注意が必要です。
下の写真のように、実際よりも丸みを帯びています。
製図では正確に書く必要がありますが、
絵ではあくまで参考程度に活用しましょう。
前述の通り、人間の目で見えているものと誤差があるので。
あくまで、絵を描くための参考として透視図法を使いましょう。
さらに詳しく知りたい方は下記の人の記事を参考にすると良いです。
次は、具体的に、透視図法の種類について見ていきます。
一点透視図法
一点透視図法とは、
アイレベル(自分の視線の高さ)に
向かって交わる点が1点だけの構図のこと
です。
奥行きが簡単に出せて重宝する図法です。
先ほどの道路の写真もそうですが、
かなり多くのイラストや写真に使われている図法になります。
二点透視図法
二点透視図法は、その名の通り、
アイレベル(自分の視線の高さ)に向かって交わる点が
2点ある構図のこと
です。
横に遠近感が出るので、
スーパーなど横幅が広い建物を描く際などに使われます。
三点透視図法
もうお気づきの方はいらっしゃるでしょうが、
三点透視図法は、
アイレベル(自分の視線の高さ)に
向かって交わる点が3点ある構図のこと
です。
主に三点透視図法では、
高さを強調できるため、
アオリや俯瞰で描く際に用いられることが多いです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は少し難しい内容だったかと思います。
一気に全部理解するのは正直難しいので、
実践を通して慣れていくことがおすすめです。
そして、前にも話した通り、
実際に人間が見ているものとは若干違うので、
透視図法に頼りすぎもよくないです。
最後に、透視図法を用いた描き方でわかりやすく
説明してくれているサイトがあったので、紹介します。